出産祝いの相場は、友人や同僚、上司など関係性によって変わってきます。
では、相手がいとこや姪・甥、叔父・叔母など親戚関係の場合、どのように出産祝いの金額や渡し方を決めたら良いのでしょうか。
また、なかには親戚とはいえ交流が少ない場合、出産祝いが必要なのか悩む方もいるでしょう。
この記事では、そもそも親戚に出産祝いは贈るべきなのか、贈る際のポイントやおすすめのギフトなどを紹介します。
親戚への出産祝いはそもそも贈る?
出産祝いには、赤ちゃんが無事に生まれてきたことに対するお祝い以外にも、ママさんをねぎらうという意味があります。
もし親戚に赤ちゃんが生まれた場合、基本的には血縁関係の有無にかかわらず出産祝いを贈るのが無難です。
親戚と言っても、お世話になった叔父や叔母、兄弟姉妹同然に育ったいとこ、姪や甥などさまざまですが、どんな相手でも今後永くお付き合いが続いていくでしょう。
お祝いやねぎらいの気持ちに加え、これからもよろしくねという気持ちを込めて親戚にも出産祝いを贈る方が多いようです。
親戚への出産祝いを贈らなくても良い場合
親戚への出産祝いを贈らなくても良いケースとして、相手からこれまで一度もお祝いなどをもらった経験がない場合が挙げられます。
相手側としても、何らかの理由があってお祝いを出していない可能性があり、一方的にこちら側から出産祝いを贈ると「もらったからには返さなければ」と相手に気を使わせてしまうケースもあります。
これまでの関係性を考慮して、出産祝いを贈るか決めましょう。
親戚への出産祝いを渡す際に知っておきたいこと
親戚へ出産祝いを渡す際に注意したいポイントを紹介します。
なお、兄弟姉妹に贈る場合については、下記の記事を参考にしてみてください。
金額や贈る品で悩むことが多い、兄弟への出産祝い。兄弟に子どもが生まれるのはとても嬉しいことです。
しかし、出産祝いを贈るには金額はどのくらいが相場で、どのようなプレゼントを贈るのが良いのでしょうか。
この記事では、兄弟に贈る出産祝いの相場や[…]
相場を意識してプレゼントを選ぶ
出産祝いは、家族は30,000円〜100,000円、上司や目上の方は5,000円〜10,000円、友人は3,000円〜10,000円程度と、相場がある程度決まっています。
親戚の場合は10,000円〜30,000円程度が一般的な目安ですが、親戚のなかでも関係性によって相場が微妙に異なります。
また、どのような相手に贈る場合でも、あまりにも相場よりかけ離れたプレゼントを贈ると、かえって気を使わせてしまう可能性があるので注意しましょう。
ここでは、親戚に出産祝いを贈る際の相場を関係性別により詳しく紹介します。
いとこの場合
いとこの場合、おおよそ5,000円〜10,000円が相場となります。
お互いの年齢層やどれくらい親しいかによって金額を調整すると良いです。
また、以前出産祝いをもらったことがある場合は、そのときの金額と同等のものにしましょう。
姪・甥の場合
姪や甥への出産祝いの相場は、5,000円〜10,000円程度が一般的です。
普段から姪や甥と仲が良いなら相場のなかでも高めの金額で選び、遠くに住んでいてなかなか会えない場合や関わりが少ない場合は低めの金額で用意するのが無難です。
また、姪や甥との関係性のほかに、その親との関係も考えて金額を決定すると良いでしょう。
叔父・叔母の場合
叔父や叔母の場合は、10,000円〜20,000円が相場になります。
たまに連絡を取り合う程度の関係の場合は10,000円、昔からお世話をしてくれたり、より近しい関係なら20,000円程度と、相場内でも普段どれくらい交流があるかによって金額を決定すると良いでしょう。
親戚への出産祝いは現金?それともプレゼント?
兄弟姉妹や身内など親族への出産祝いは現金を贈る方もいますが、人によっては寂しく感じることもあります。
また、出産後は体調が優れなかったり、育児で忙しくなったりとなかなか買い物に行けない場合もあるため、基本的にはプレゼントを贈るのが良いでしょう。
ただし、自分が現金で出産祝いを受け取った場合は、こちらも合わせて現金を贈りましょう。
そのほか、自由に必要なものを買ってほしいけど、お祝いの気持ちを形にしたいという思いから現金とギフトどちらも贈る方が増えています。
相手により一層お祝いの気持ちを伝えたいときには両方渡すのもおすすめです。
本人や家族に相談しながら決める
もし、出産祝いを贈る親戚がより親しい間柄の場合は、事前に本人や家族など周囲の方に相談しながら決めるのもおすすめです。
事前に相談することで、相手が好きなものや必要なものなどを知ることができ、よりニーズに合った出産祝いを渡すことができます。
また、普段からよく親戚で集まったり交流が多かったりする場合は、簡単なパーティー形式でお祝いするのも良いでしょう。
ただし、ママさんや赤ちゃんに負担がかからないように時間や人数などに配慮して行うことが大切です。
産後1週間から1ヶ月以内に贈る
親戚への出産祝いは、友人・知人に贈る際と同様に、適切なタイミングで贈りたいものです。
具体的なタイミングとしては、産後1週間から1ヶ月以内に贈るのが適しています。
また、産後1週間でも赤ちゃんとママさんがまだ退院していない場合もあるので、確認してから贈るようにしましょう。
距離感によって渡し方を検討する
出産祝いを贈るタイミングと同じように、距離感によって渡し方を選ぶと良いでしょう。
例えば、頻繁に会ったり連絡を取り合ったりする間柄であれば、訪問して手渡しするのがおすすめです。
訪問する際は事前に日程を調整するのはもちろん、ママさんや赤ちゃんの体調を確認したり、自分自身の衛生管理にも配慮することが大切です。
遠方に住んでいたり、会う機会が少なかったりと、直接手渡しが難しいときは郵送でも問題ありません。
また、手渡しと郵送どちらの場合でも、出産祝いにはのしを添えて贈るのが一般的です。
のしの書き方や注意点は下記の記事を参考にしてみてください。
出産祝いにのしを付ける場合は名前を書き方、使うのしの種類など決まったマナーがあります。
相手に失礼がないように贈るために、書き方のポイントや注意点を知っておきましょう。
この記事では、のしに書く名前の書き方や出産祝いに使うのしの特徴などを紹[…]
親戚の出産祝いの選び方
親戚の出産祝いを選ぶ際には、次のようなポイントを重視しましょう。
実用性の高いものを選ぶ
出産祝いは、すぐに使えるものや普段使いできる実用的なものだと、産後忙しくなるママさんパパさんをサポートできます。
例えば、生後すぐから使える肌着やガーゼタオル、特に洗い替えが必要なバスタオルやスタイなどがあります。
ほかにも、育児で自分の食事には手が回らないというママさんもいるので、手軽に食べられる食品やサッと使いやすい調味料もおすすめです。
出産祝いを贈りたくても、どのようなものを贈れば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
ママさんやパパさん、赤ちゃんがもらってうれしいのはもちろん、実用的で使いやすさにもこだわったものを選びたいですよね。
この記事では、使いやすく実用的な[…]
ママさんパパさんにリラックスできるアイテムを贈る
産後忙しいママさんパパさんがリラックスできるようなアイテムを贈るのも良いでしょう。
特に、心身のリラックス効果があるハーブティーなどの飲み物があれば、育児の合間でも手軽に疲れを癒すことができておすすめです。
なかには冷却作用があるメントールが含まれているものやカフェインが多いものもあるため、母体のことや母乳のことを考えて成分を確認しながら選ぶようにしましょう。
困った場合には上質な定番のものをプレゼントする
何をプレゼントしようか困った場合は、上質な定番のアイテムを贈ると良いでしょう。
上質なシーツやブランドのベビー服、国産木を使ったおもちゃなど、自分では買わないようなものはもらってうれしいという声も多いです。
ほかにも、お肉や海鮮、フルーツなど、ママさんパパさんが普段なかなか買わない高めの食品も人気があります。
親戚におすすめの出産祝い5選
ここからは、親戚への出産祝いにおすすめの商品を5つ紹介します。
ぜひ参考にして、お祝いの気持ちと一緒に渡したいプレゼントを選んでみてください。
おもちゃ
おもちゃのなかでも知育玩具は、自然と遊び方を覚えたり、遊びながらさまざまな発達を促すことができたりと、赤ちゃんの成長に大切なアイテムです。
例えば布絵本は、カラフルで動物や数字などのイラストが載っているものが多く、赤ちゃんの視覚を養いながら動物の種類や数字、色を覚えることに役立ちます。
また、ひもやボタン、ジッパーなどが付いたものもあり、遊びながら結び方や留め方、開け閉めを自然と身に付けることもできるでしょう。
ほかにも、赤ちゃんの発達を手助けしながら遊べるおもちゃとして、英数字などの文字付きの積み木もおすすめです。
通常の積み木でも、握ったり積み上げたりすることで手先の器用さや集中力を高めることができますが、英数字が印字されていることでさらに勉強も可能なうえ、記念日やカレンダーとして飾っておくこともできます。
出産祝いには布絵本と積み木セットで贈って、赤ちゃんが楽しみながら学べるサポートをしてあげると良いでしょう。
ベビー服
赤ちゃんは体温調整が難しく汗をかきやすかったり、よだれやミルクを吐き出してしまったりして家でも外出先でも着替えることが多くなります。
そのためベビー服は、何着持っていても困らないというママさんも多く、出産祝いに人気のアイテムの一つです。
出産祝いにベビー服を選ぶ場合は、赤ちゃんの肌や体質を考え、柔らかい肌当たりで吸水性や通気性にも優れたコットンやリネンなどを使ったものが良いでしょう。
さらに、着丈が調整できるタイプであればより永く着用できるのはもちろん、肌寒いときに厚手のものを合わせたり、お気に入りのトップスを合わせたりとさまざまな着こなしが楽しめます。
また、せっかく出産祝いにベビー服を贈るなら、一緒に活用できるアイテムが入ったギフトを選んでみてはいかがでしょうか。
汗や口元を拭けるタオルやミニハンカチ、洋服に合わせた靴下などがそろっていれば家でもお出かけでも活躍するでしょう。
バスタオル
ベビー服と同様に、いくつあっても困らず実用性が高い出産祝いとして人気なのがバスタオルです。
赤ちゃんに使うバスタオルは、体を拭くだけでなく、おむつ替えの際に敷いたり、ブランケットや掛け布団の代わりに使ったりと幅広く活躍します。
さらにフードが付いていれば、すっぽりかぶって入浴後の赤ちゃんを湯冷めから守ってくれるほか、体を拭く時間も抑えられるため、慌ただしくなりがちなお風呂上りも手助けできます。
また、シンプルなデザインのタオルも使いやすいですが、恐竜に変身したり動物の耳が生えたりと遊び心のあるデザインなら、赤ちゃんも進んで体を拭かせてくれたり、写真に残したりと親子で楽しみながら使ってもらえるでしょう。
フード付きバスタオルと積み木が一緒になったギフトもあるので、出産祝いにはもちろん、誕生日やちょっとしたお礼に渡すプレゼントを探している方もチェックしてみてください。
スタイ
赤ちゃんの服は、汗やミルク、よだれ、成長すると離乳食の食べこぼしなどによって首元が汚れがちですが、それを防ぐのに役立つのがスタイです。
汚れやすい分、スタイも外出時には何枚か持ち歩いたり、洗濯する回数が多く傷みやすかったり、できるだけ洗い替えが必要なためもらってうれしいという声も多いです。
なかでも、ボタンやマジックテープで首まわりを調整できるものは、成長に合わせて永く使えるほか、窮屈さを感じやすい赤ちゃんでも余裕を持って身に付けることができます。
また、2枚仕上げになっているものは吸水性が高くよだれを服まで通しにくい特徴があり、リバーシブル仕様のものは2枚分の役割を果たしてくれるので、替えを持っていないときも便利です。
さらに、スタイに無料で半角英数字での刺繍ができるギフトセットもあり、赤ちゃんだけの特別なプレゼントを贈ることで、より一層お祝いの気持ちが伝わるでしょう。
布ブロック
布ブロックは、赤ちゃんが初めて触れるおもちゃとして非常に人気があります。
布製のおもちゃは、赤ちゃんが口に入れても安心です。硬いプラスチックや金属のおもちゃとは異なり、布ブロックは柔らかく、軽量で角が丸いため、赤ちゃんが遊んでいる間にケガをする心配がありません。
また洗濯可能なものが多いので、清潔さを保ちやすい点も安心です。
そのまま積み上げて遊ぶだけでなく、触ったり、握ったり、転がしたりと、さまざまな遊び方ができるため、赤ちゃんの成長段階に合わせて長期間楽しむことができます。
おもちゃとしてはもちろん、布ブロックを使っておままごとやお絵かき、さらには寝かしつけの際に一緒に遊ぶこともでき、親子でのコミュニケーションを深めるアイテムとしても活用できます。
親戚の出産祝いにも気遣いの心を忘れずに
昔からお世話になっている叔父・叔母、いとこ、歳の離れた姪・甥など、親戚といっても関係性はさまざまです。
いずれの場合も、知人や友人と同じように相場や渡すタイミング、選び方のポイントなどを押さえ、気遣いの心がこもった出産祝いを贈ることが大切です。
今回紹介した贈り方やギフトを参考にして、身近な親戚へプレゼントと一緒にお祝いの気持ちを伝えましょう。